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2006年6月14日 (水)

BBCがとりくむ社内「ジャーナリズム大学」

朝日新聞 6月14日付、「『客観報道』再構築へ 動き出したBBC『ジャーナリズム大学』」は、BBC(英国放送局)の「記者教育」の実践について、紹介していました。
 ことの起こりは、03年五月、イラクの大量破壊兵器をめぐる疑惑について、BBCが報道した内容に「根拠がない」と、独立調査委員会が断定。BBCの信頼性回復に向けた改革の一環として、この「ジャーナリズム大学」が開設されました。
 記事は、同大の「学長」を務めるビン・レイ氏というBBC報道記者のインタビューが中心で、その教育の主な内容は

・2万4千人のBBC職員の報道分野に関わる8500人を対象
・双方向のオンラインシステムによる20分の講義、昼食時の1時間セミナーなどの形態
・講師はBBC内外の専門家のほか、現役取材記者が半年~一年あたる。
・テーマは、守るべき倫理とガイドライン、報道をとりまく法的問題、調査報道などの手法。記事、現場リポートのまとめ方、デジタル技術による編集方法、ブログ隆盛のもとでのニュースの未来像、80年のBBCの歴史と遺産、など

 ジャーナリズム教育とは、その性格上、一方的な受身の教育では、効果がないでしょう。お互いに切磋琢磨する状況をどうつくられるているか、その実践状況がさらに知りたいところです。
 しかし、見出しの「客観報道」再構築へ、というのは、どうなのでしょう。
 インタビューのビン氏が「公正で正確な報道」と述べている内容は、「記者の物事の背景を深い理解」「幅広い知識」「言葉や表現についての感受性」に関わるものです。そこには必ず記者の価値判断が含まれるはずですから、日本のマスコミでいう「客観報道」とは、追及する中身が違うと思います。
 そもそも、マスコミ報道が「客観的」であったり、「不偏不党」たりえるのか、という問題が、まず問われるべきではないでしょうか。

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