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2007年3月25日 (日)

研究会・バーゼル2と中小企業金融

 18日、午後から銀行労働研究会の「バーゼルⅡと中小企業金融」という学習会に参加しました。
 場所は、地下鉄麹町駅で降りて、歩いたところの「一番町集会所」。
 講師は、静岡大学教授の鳥畑与一さんです。

 バーゼルⅡの前史となった、バーゼルⅠは、1988年にバーゼル銀行監督委員会が公表した「自己資本の計測と基準に関する国際的統一」(BIS規制、BIS:Bank for International Settlements、国際決済銀行)というもの。
 国際業務を行う銀行を規制する基準として自己資本比率の最低水準を8%としました。バーゼルⅡは、銀行のリスク計測をより精緻に行うことをめざして、2004年6月に決定された新しい基準・測定方式です。日本では、2006年度末(すなわち今月)から、新規制への移行が始まります。

 お話は、この「バーゼルⅡ」の内容、問題点について、「中小企業金融への影響」もとりあげつつ、解説がされました。
 しかし、この新基準が、リスク評価について今まで以上に、扱う企業の資産を内容ごとに精査し、評価するという方向であることは、だいたい理解できたものの、具体的に何がどう変わるかについては、にわかに把握することは、私の頭では難しかったです。

 ただ、素人目に見ても、金融機関の作業は膨大に増えることは明らかで、そこまでやって、誰が利益を受けるのか、定かでありません。
 鳥畑先生の指摘を受け売りにするとして、この新基準が「引き当て水準の厳格化、信用リスク軽減の手法により、より選別化を強化」し、借り手企業の「勝ち組・負け組みを選別淘汰する仕組み」という見方は、だいたい分かりました。
 つまり、結果的に、勝ち組の指標が優良な企業に金利を下げ、もっと借りやすくする反面、負け組みの「高リスク」企業には、さらに高利子で借りにくくなるだろうということです。

 学習会の参加者では、金融機関の現場の方もおられて、発言、質問が出ましたが、もうすでにバーゼルⅡへの対応作業が始まって、部署によっては、過労死レベルの仕事のハードさになっているとのことでした。

Kaiken_0703 写真は、会場近くのビルの前に、番犬のように立っていた、「甲斐犬」の像。

 研究会が終わった後、神保町に足を伸ばし、古書店を少々覗きました。

 でも日曜日はほとんどのお店がお休み。結局、お目当ての文庫本は見つからず、一冊だけ、店頭で見つけたのを購入。

 浜林正夫先生の『イギリス市民革命史』(未来社、増補版、1977年)、価格は900円。
 もう一冊、これは新刊。
 岩波新書の「シリーズ日本近現代史3」 原田敬一著『日清・日露戦争』です。

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