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2007年3月 5日 (月)

人の姿が見える地域の時代と協同組織金融機関

 3日、午後、協同金融研究会主催の、第4回シンポジウム「人の姿が見える地域の時代と協同組織金融機関―組合員(会員)との濃密な関係の再構築をめざして―」を聞きました。場所は、水道橋駅下車、日本大学経済学部7号館、講堂。
 
 この「人の姿が見える地域」とは、そこに住む人々が「ここは“自分の街”と実感できる」ような地域のことだと、企画趣旨で説明されています。「失われたわが街の賑わいの再生を賭けて頑張る地域の人々と協同の活動を進める金融機関、それが“協同組織金融機関のあるべき姿”といえるでしょう。そのためにも、これまで以上に組合員(会員)との関係の濃密化を推進する必要があります」。
 
 規制緩和など、市場主義的な経済推進は、地域を急速に衰退させてきました。信用組合、信用金庫などの協同組織金融機関は、この流れに対し、いかに歯止めをかけうるのか。「人の姿が見える地域の時代」とは、その対抗軸として有効な方向性だろうと思います。
 
 それは、地域貢献という「商売ぬき」「非価格的競争」といった、経営体としては利益に逆行するやり方が、実は、顧客の金融機関への信頼性を培い、そこから顧客ニーズをつかむことによって、営業にもプラスに働くと言う、あたらしいパラダイムを提起している。シンポジウムの出席者の発言からは、そうした市場主義への新たな経営スタンスへの自身が垣間見られたような気がします。

●基調講演
  東和銀座商店街振興組合 理事長  田中 武夫 氏
 
●パネルディスカッション:会員・組合員との関係濃密化への行動

(出席者)

  •  西武信用金庫 専務理事 落合 寛司 氏
  •  茨城県信用組合 常務理事 菅谷 忠 氏
  •  近畿労働金庫 地域共生推進センター長 法橋 聡 氏
  •  世田谷目黒農業協同組合 代表理事専務 床爪 晋 氏
  •  (コーディネイター)全国信用金庫研修所 副所長 相川 直之 氏

 一つだけ、発言から特記しておきます。
 近畿労金では、共生事業として、NPO・地域・市民活動に活動資金を提供するプロジェクトを、地域ごとに展開をスタートしています。これは、NPOの活動を審査し、設備資金、運転資金、立ち上げ資金を融資するもの。

 http://www.rokin.or.jp/npo/

 職域・会員外への融資と言う、本来の労金の枠を越えて、地域へのスタンスを広げることにより、「協同」の役割を作り出し、そこから逆に、会員にも存在意義を問いかける活動であると、報告者は強調していました。

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