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2007年5月14日 (月)

信用理論研究学会2007春季大会

5月14日、信用理論研究学会の春季大会を取材しました(会場は、東京・國學院大学)。

共通テーマは、「金融グローバル化と国際通貨システム」。

午前中、三本の研究報告があり、午後、報告に対する予定討論、質疑・一般討論がありました。

午前の研究報告のテーマ・報告者は、

  • 「『世界の金融コングロマリット』としてのアメリカ」(徳永潤二・和光大学)
  • 「EUの東方拡大とユーロ―中東欧諸国における媒介通貨とユーロ」(齊藤智美・名城大学)
  • 「グローバル経済下のASEANと国際通貨システム」(西尾圭一郎・ノースアジア大学)

 共通テーマの「国際通貨システム」という場合、概説的にいえば、三つの機能があります。①国際決済、②国際信用創造、③国際金融仲介、です。

 戦後世界のIMF体制の下では、常にその中心にはアメリカの「ドル体制」があり、それは現在も変わっていません。

 ただし、90年代後半以降の特徴としては、一つには、アメリカが経常収支赤字を累積しながら、それを日本をはじめ、各国からの資金流入によって支える(ファイナンスする)体制が確立しつつあるように見えます。

 現在の国際金融の研究課題の一つの焦点は、こうした経済的・金融的に、肥大化しているが、一国では支えられない「ドル」がなぜ、いまも「国際通貨」として、上の三機能を取り仕切って支配しているのか、そのメカニズムをさぐることにあると思います。

 もう一つ、今回の報告に沿っていえば、EUという新しい経済圏、その中での「ユーロ」という通貨の存在が、果たしてドル体制と、いかなる位置、関係にあるのかという点も、重要です。

 今日の報告者は、三方とも、若手で、実体論をおさえつつ、明解なご報告で、それぞれ有益なデータ分析、視点を提供していました。

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