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2007年7月11日 (水)

私の窮状を訴えたい 「7・1東京集会」

7月1日(日)は、「もうガマンできない!広がる貧困」東京集会の会場へ足を運びました。
集会の状況は、各紙で取り上げられました。
(反貧困ネットワーク準備会の報道内容一覧)

当日の話で、印象的な点だけ、メモしておきます。

それは集会の冒頭と最後の主催者からの発言です。

準備会代表の宇都宮健児さん(弁護士)は、「趣旨説明」で述べました。

 《『ワーキングプア アメリカの下層社会』の著者でジャーナリストのディビッド・シプラーさんは、「It is time to ashamed」(今こそ恥を知るべき時だ)と貧困が広がるアメリカ社会を告発しています。
 貧困の広がりについては、日本社会も恥を知るべきです。
 貧困は、人間の尊厳を奪い去り、ときには命さえも奪い去ります。また、貧困の広がりは、わが国社会を分裂させ、崩壊させる危険性をはらんでいます。
 わが国社会で暮らす人々は、もう誰も貧困を見て見ぬふりはできません。とりわけ、政治家や行政は、貧困問題を解決する大きな責任を感じるべきです》

 もう一つは、最後の「集会宣言」の読み上げに際して、「もやい」の湯浅誠さんが発言されたエピソードです。(以下は、私のメモから大要です)

 《今回の集会に向けて、いろいろな問合せがありましたが、特徴的だったのは、私は当日、集会の場にいけないが、私の状況を聞いてほしい、自分の窮状、フラストレーションをぶつけたい、という内容の電話をもらったことです。
 私はよく言いますが、いま日本の社会は一度、落ち始めると歯止めがきかない。ツルツルの「すべり台」のようになってしまっている。貧困問題には、いろいろな社会の問題が重なっています。貧困の背後にある問題、渦巻く問題を、形として前に押し出すことが、必要です。》

 会場では、この日の集会の前段となった、3月24日東京集会での発言、関係者の記事をおさめた新刊本が販売されていました。その「はじめに」(猪俣正さん)では、この集会の主旨に関わって、触れられていました。

 《3・24東京集会は、労働、福祉など個々の問題領域におけるアプローチだけでは、貧困を拡大させる力には対抗できないという自覚のもとに、当事者や支援者が、個別の問題の枠を超え、また、政治的立場を超えて、「反―貧困」という点で結び付いて実現し、市民に連携と連帯を呼びかけた。貧困に抗するには、公正と平等を重視する社会をめざした舵取りが必要である。今、貧困に抗するネットワークを広げて大きなうねり都市、社会のあり方を問い直すことが求められている》

 『もうガマンできない! 広がる貧困 人間らしい生活の再生を求めて

◆著・訳者名 宇都宮 健児、猪股 正、湯浅 誠編
◆本体価格 1300円 明石書店
◆内容構成
はじめに
第1部 生活――その危機と再生
 第1章 シングルマザー
 第2章 多重債務被害者
 第3章 障害者
 第4章 高齢者
第2部 労働――その危機と再生
 第5章 労働の貧困化
 第6章 新たな労働運動
 第7章 セーフティーネット
第3部 人間――その危機と再生
 第8章 「生きること」の困難さ
 第9章 外国人女性
 第10章 メディアと貧困
 第11章 人間の再生
おわりに
人間らしい生活と労働の保障を求める3・24東京集会宣言
3・24東京集会実行委員会
本書で紹介した団体および関連する団体の連絡先

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