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2007年8月29日 (水)

社会福祉研究交流集会in愛知

 25,26日、愛知大学で行われた「第13回社会福祉研究交流集会」に参加しました。
 主催は、同・実行委員会。
 会場は、330人の参加者で盛況でした。参加者の中心は、介護、障害者、自治体など、福祉の現場の関係者です。今日の貧困問題と、福祉分野の制度改編で、福祉現場の状況が悪化するもとで、問題解決をさぐる関心が渦巻いているような印象でした。

Syahuku_syukai 写真は1日目の全体集会。
2日間の報告、討論を聞いて改めて実感するのは、この間の社会保障改革の結果、福祉の現場がたいへんな状況を抱えていること。

なかでも、よく言われる「マン・パワー」(人手)の不足、低条件の問題が、とても深刻です。

障害者支援法の施行で、障害者作業所の採算がきびしくなり、職員は「官製ワーキングプア」と言われるような賃金カットが。

介護保険の2005年の報酬基準改定で、年間数千万もの収益減となる施設が続出。そして、職員の賃金をきちんと確保する収益構造になっていないため、職員はどんどん去り、労働条件は悪化の一途です。

福祉労働は、つまるところ、マン・パワーが勝負となる職種です。ほかの、いわゆる「サービス業」と同等に、効率化を図れば、「経営主義的」なところしか、生き残れないことになり、結局、福祉を受ける人たちのところに、一番、つらい状況をもたらします。

では、どうしたら、そういう国の社会保障改革を転換できるのか。年金と同様、もっと、多くの人たちが問題として受け止めるには、どうするか。

一方で、民主党が選挙公約に「障害者自立支援法」凍結を掲げ、この実現が日程に上ってきているのです。

主なプログラムを書いておきます。

 全体テーマ 
 《貧困・格差社会からの「再チャレンジ」とは?
 ―「自立支援」からネットワーク・自治体づくりへの福祉実践を―》

【25日 午後】
◆記念講演 「私たちの平和と自由と幸福を求めて―今こそ憲法を実践に生かそう―」
 講師:尾藤廣喜さん(弁護士・全国生活保護裁判連絡会代表委員・京都弁護士会高齢者・障害者支援センター運営委員会委員長)

◆基調報告 報告者 伊藤文人 氏(日本福祉大学)

◆リレートーク ※分科会報告者によるリレートーク

【26日 分科会 午前・午後】
第1分科会 貧困問題が拡大する中で「新たなセーフティネット」をどうつくるか

第2分科会 どの子どもも安心して育ち、育ちあえる生活を保障しよう

第3分科会 検証 障害者自立支援法施行この1年

第4分科会 豊かな老後を地域で築く―「改正」介護保険の現状と課題を探る―

第5分科会 女性の自立を考える

第6分科会 利用者の権利を保障する、経営・労働・実践を考える

特別分科会 ネットワーク・公民共同の地域づくり

といった内容でした。(開催要項はこちら

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介護保険といっても、どんなことを言うのでしょう。もちろん、これからの高齢化社会のために必要な制度なのかな、くらいは思いつくのですが、どんなことをさして介護保険と呼ぶのでしょうか。介護保険とは、それぞれの市区町村で管理されているようです。それぞれの自治体で調べていくと分かりやすいかもしれませんね。基本的なことは決まっていて、40歳以上の人が(40歳以上の国民全員ですね)強制的に(言葉は悪いですが、全員とい�... [続きを読む]

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