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2008年3月14日 (金)

高齢社会と協同組織金融機関

 8日午後は、昨年に引き続き、協同金融研究会のシンポジウムにお邪魔いたしました。
 今回は、「高齢化社会と協同組合金融機関」という、意欲的なテーマでした。

 基調講演の石川治江氏は、社会福祉法人「にんじんの会」理事長。介護保険の創設前より、独自に地域での24時間介護の事業を、ゼロから立ち上げた経緯のお話が、最初にありました。つまるところ、制度というものは、国民のニーズにしたがって、下からつくりあげていくものだ、というテーマだったと思います。

 もう一つは、地域の協同金融機関は、NPOなど、市民的事業組織とどうタッグを組めばいいのか、という問題提起だったと思います。このシンポで昨年も報告があり、興味深く聞いた記憶がありますが、まだまだそこは未成熟な分野となっています。企業の「社会的責任」という課題を掲げるならば、福祉、環境、教育と言ったジャンルの多彩な市民組織活動は、第一に企業が「貢献」する対象に上るべきではないでしょうか。

 各パネラーの諸金融機関では、NPO支援事業の立ち上げ、小中学校への農地実習への仲介など、いくつかの事例は報告されました。しかし今後の見通しとなると、たとえばNPO団体の財務指標の低さを理由に、必ずしも前向きの姿勢とはいえなかった点は残念です。

 引き続き、このテーマでの、ご健闘、とご検討を期待したいところです。

●協同金融研究会・第5回シンポジウム

高齢社会に協同組織金融機関はどう取り組むべきか
―高齢者の資産を守り,安心して暮らせる地域づくりにどう貢献するか―

3月8日(土)12:30~17:30 日本大学経済学部7号館講堂

趣旨
 5年後には4人に1人が65歳以上の高齢者になると言われています。
 年金と貯蓄が頼りの高齢者にとって,年金問題や医療費の動向は大きな関心事であると共に,将来の不安材料でもあり,消費や貯蓄行動に影響を及ぼすと予想されています。
 従来,協同組織金融機関は地域との関わりを大切にしてきました。高齢者の預貯金が高い割合を示しているのもこの証でしょう。しかし,収入を増やしたい高齢者は「貯蓄から投資へ」の流れや,保有資産の有効活用,相続・事業承継等により関心を持つかもしれません。また,元気な高齢者は働く場や学ぶ場を地域に求めるようになるでしょう。
 協同組織の金融機関が地域でその存在感を更に高めたいのであれば,これらの期待に応えていかなければなりません。今回のシンポジウムでは各業態の取り組みを学びあい,今後の可能性を検討します。

● 開会講演
  駒澤大学 教授・協同金融研究会 代表 齊籐 正 氏

● 基調講演
  社会福祉法人 にんじんの会 理事長 石川 治江 氏

● パネルディスカッション
  大阪信用金庫 常務理事 田中 宏司 氏
  青和信用組合 常勤理事・総合企画室長 菅野 満義 氏
  中央労働金庫総合企画部 CSR推進 次席調査役 梅村 敏幸 氏
  東京むさし農業協同組合 資産管理部長 小野 高一 氏
 (コーディネーター)全国信用金庫研修所 参与 相川 直之 氏

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