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2008年6月12日 (木)

NHKは放送倫理違反、「慰安婦」番組問題でBRCが見解

 10日、「放送と人権等権利に関する委員会」(BRC)は、昨年一月のNHK番組改変裁判高裁判決についてのNHKニュースでの内容が、放送倫理違反であったとの見解をしめしました。

 なお、BRCの運営規則で、裁判で係争中の事案は審理対象から除外しているため、今回は、「裁判報道についての審理であって、訴訟事案そのものを扱ったわけではない」(竹田稔委員長)ということです。

NHK特番問題:慰安婦番組訴訟「報道は不公平」 放送と人権委、「倫理違反」決定

  [ 06月10日 13時35分 ] 毎日jp http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080610dde001040019000c.html

 NHK番組改変訴訟の控訴審判決を報じた07年1月29日放送の「ニュースウォッチ9」について、「放送と人権等権利に関する委員会」(BRC)は10日、訴訟の原告側主張に触れずNHKの解釈だけを報じたことは公平性に欠け、放送倫理違反があったとする決定を下した。

 問題の訴訟は、従軍慰安婦問題を取り上げたNHKの特集番組(01年1月放送)を巡り、取材協力した市民団体「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(バウネット)が「政治的圧力によって事前説明と異なる内容が放送された」などとして、NHKと制作会社2社に賠償を求めたもの。東京高裁は政治家による直接的圧力は認めなかったが、NHK幹部が放送前に安倍晋三前首相(当時は官房副長官)らに会って相手の発言意図をそんたくし「改編した」と認定。NHKなど3者に200万円の支払いを命じた。NHKは即日上告し、12日には最高裁判決が言い渡される。

 バウネットの申し立てによると、高裁判決当夜のNHK「ニュースウォッチ9」は、「不当な判決」などとするNHKの言い分と安倍氏の談話を交え、政治家が介入したとは認められなかったと報道。だが、「政治家の介入が認定された判決」などとするバウネットのコメントには触れず「当事者としての言い分と、報道機関としての報道を峻別せず不公平」と主張していた。

 BRCは、判決当日午後7時の「NHKニュース7」でバウネット側の会見や訴訟代理人のコメントを報道していたことを指摘。NHKが訴訟の当事者だったことから、通常以上に公平・公正な裁判報道が求められるとし、自らの解釈と安倍氏ら政治家2人のコメントだけを放送し、バウネット側の主張に触れなかったのは「公平・公正な取り扱いを欠き、放送倫理違反があったといわざるを得ない」と結論づけた。バウネット側が求めている訂正放送や謝罪は必要ないとした。

 NHKは「今回の決定を真摯(しんし)に受け止めて、さらに放送倫理の向上に努め、公共放送に対する期待に応えていきます」、バウネットは「大変うれしい。12日の最高裁判決を含め、当事者としての立場と客観的な報道を峻別する報道姿勢を持つこととなるよう期待したい」とコメントを出した。

 BRCは運営規則で、裁判で係争中の事案は審理対象から除外している。今回のケースについてBRCの竹田稔委員長は「裁判報道についての審理であって、訴訟事案そのものを扱ったわけではない」とした。【岩崎信道、丸山進】

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