« 福島県立大野病院裁判 明日20日判決 | トップページ | ビクトル・ハラが残すもの »

2008年8月25日 (月)

「民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム」展

20080824hutyu

 24日は、府中市美術館で「民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム1945-2005」
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/minshunokodo/index.html
を見に行ってきました。

 この企画展、春先からチェックしていましたが、結局、見れたのは展示最終日でした。

 韓国では、民主化運動や経済的成長でめまぐるしい変化を遂げた80年代に、その社会運動と密接な関係を持ちながら、「民衆美術」という美術運動があったそうです。
 
 その代表的な美術家の作品を中心に、戦後の「民衆の鼓動」をテーマに110点。韓国におけるリアリズム美術が日本で大々的に取り上げられるのは、初の試みといいます。

 1980年に「現実と発現」グループが設立され、分断の歴史と抑圧への抵抗をみすえる作品を生み出していく。その創立者の一人である、呉潤(オ・ユン)1946~1986 の木版を中心とした作品が多数出ていましたが、民衆の厳しさだけでなく、力強さ、楽天性もあり、とても面白くて好きになりました。
 
 そして社会的背景としては、1980年の光州事件、1987年の六月抗争といった、軍事政権からの民主化運動が進んでいきました。
 
 それをあらわしているスタイルが、「コルゲ・クルム」(掛け絵)で、野外集会でバッグに掲げ、会場のシンボル的な使われ方をしたもののようで、中には10メートルもの大きなものの写真が展示されていました。
 
 反面、政治・運動と作品の関係が近づくほど、作品としての様式、表現の単純化が免れないものなのかーーあるいは、そこに現代美術のひとつの課題があるのではないか、ということも思ったりもします。これは韓国美術に限ることではありませんが。
 
 見終わって、改めてお隣の国の現代史の流れをほとんど知らないでいる自分に、まずいなーと気づかされてしまった。

|

« 福島県立大野病院裁判 明日20日判決 | トップページ | ビクトル・ハラが残すもの »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166660/42264083

この記事へのトラックバック一覧です: 「民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム」展:

» 韓国の民衆美術 [聖なるブログ 闘いうどんを啜れ]
先月は禁煙ファシストとの(てゆうかむしろ喫煙者との)闘いが忙しく、大変だったが、赤レンガ倉庫で「横浜あいすくりん博覧会」に行ってきたよ。北海道のウニアイスや、宮城の馬刺アイスを食べる。とりあえず、ウニや馬刺がはいってます、というていどで、独自の旨みを抽き出せてはいない。ほかにも牛タンだの蛸だの鰻だのとゲテモノアイスがあったけど、同じようなものじゃないかな。しかし台湾式カキ氷風アイス、マジックスノーはなかなかだった。... [続きを読む]

受信: 2008年9月 3日 (水) 18時43分

« 福島県立大野病院裁判 明日20日判決 | トップページ | ビクトル・ハラが残すもの »